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SPL PASSEQ + GEMINI M/S デモ動画


世界でも珍しい、SPL PASSEQをGEMINIと組み合わせることで、M/Sのコンフィグレーションを組んで実演してみました。M/Sでの使用は、ステレオとは全く違う姿を各機材示してくるので、また新たな魅力を発見するきっかけともなります。今回の動画でも、PASSEQはステレオとは全く違う表情を見せ、一リファレンスとして『ステレオとM/Sの違い』という意味からも、非常に有用な内容になったかと思います。
この動画では、途中GEMEINIにも触れていますが、エリプティカルフィルターやセンターを強めるトリムを用いるなど、機能の在り方や実際の音の変化というものにも触れて頂けるかと思います。
M/Sで用いた時のPASSEQというのは、意外なほどに個性を発揮し、ステレオ時には楽曲に対して積極的な介入をして来るというよりは、楽曲の個性に追随するイメージだと書きましたが、M/Sに至っては楽曲の音像にまで影響するほどに、かなり自らの存在感というものを前面に押し出す機材に生まれ変わります。この辺り、ステレオのデモと見比べて頂ければと思うのですが、機材の捉え方という意味で言うのであれば、これまでの先入観で一律の使用方法に限定されてしまっていた機材を、新たな境地に持って行く良い機会にもなりますので、是非一度そもそもの先入観を捨てて新たな価値観を再構築する意識で見て頂ければと思います。
こうした新たな視点や発見というのは、特に楽曲に対してのアプローチが物凄く変わりますし、見える景色が本当に異なりますので、自らの引き出しがグッと増える感覚にもなります。
僕自身、同じ機材でこうも大きく価値観が変化するというのは、自分が如何に物を知らなく自らの価値基準に固執してしまっているかを知る良い機会にもなりますし、その新たなる自覚が更なる可能性を与えてくれることにもなります。そんな素敵な世界観を皆様と共有できるのであれば幸甚です。

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FinalEffectから、Final Masterがリリースされます。

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elysia導入。その① 近年の音楽制作において、様々な模索をし膨大な時間と労力をスタジオワークに注いできた。演奏家として自らのスタイルを確立していく中で、追い求めるサウンドの理想はしっかりと見えていながら、中々先行きの見えない手探り状態が長く続いた。その理由の一つとして、自らが求めるサウンド感が日本国内には存在していなかったこと、そしてその実現に向けて世界に目を向けたところで、膨大な量の情報が集まる中での模索は困難を極めた。 『著名な欧米人エンジニアに仕事を頼んだが、自らのプロフィール写真はアウトボードばかり写っているが、実際のところはプラグインが相当量使用されていた。』 などの情報も混在し、メジャーどころのプラグインは一通り試してみた。しかし一聴すると良いと思えるものも、突き詰めれば突き詰めるほどに、またハイレゾリューション・オーディオを意識したサウンド感を生み出そうとすればするほど、必ずと言って良いほど、完成した音源は破綻をきたしていた。滑らかに曲線を描くはずであった弦楽器の音色は、デジタル処理されたプラグインにスポイルされ立体感を失い、幾通りにも重ねられたプラグインは、拘りこそ感じられるが最終的な理想とする仕上がりには程遠い。一体何がこうさせているのかを模索しても、デジタル処理の限界を超えられることはなく、特に奥行きと幅を求められるアコースティック楽器を主流とした音作りには工面させられた。何百時間、何千時間とスタジオで音色を求めようとも、回答は結局のところ得られなかった。 しかし、転機が驚くところで与えられた。 文化庁からの招聘で、学校コンサートを依頼された折、校歌を歌って欲しいとのことでCDを渡された。 『ICレコーダーか何かで録ったのかな・・・』 という程度に受け止めていたが、仕事に向かう道中カーステレオから流れてきたその校歌に驚かされた。内容としてはシンセサイザーの打ち込みとコーラスで構成されていたが、明らかに幅と奥行きが存在していた。自らが持ち合わせていた先入観に等しい、『学校の校歌にそこまでの予算をかけることはないだろう』という考えがサウンド側から覆され、校歌というシンプルな音楽の上に立った時、それがコンソール経由で制作されたことがクレジットからも読み取れ、またその校歌自体はSSLやNeveほど高価なコンソールを使用していない

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