スキップしてメイン コンテンツに移動

投稿

2017の投稿を表示しています

スタジオデスクについて mookmook radio#29

皆様こんにちは。 今年は色々と大きな波が自分に押し寄せています。夏にETやハリーポッターなどの映画音楽を手がける、セフィー・カーメルと仕事をする機会を与えられ、随分と自分の中でも前進できた感がありました。 そして、年末に差し掛かりハーバード・ビジネス・スクールを受験し、まさかの合格通知を受け取ることが出来ました。あちこちでこの件についてお聞きいただきましたが、当の本人が一番信じられない状況でして、未だに現実として受け止められていません。 あとは、来年から始まる授業を、一つ一つ確実にこなして修了できるように心がけたいと思います。巷で言われることですが、アメリカの大学は入学以上に卒業が大変だというのは本当です。落第するなんて当たり前・・・なので、気合を入れていきたいと思います。 さて、近況はこのくらいにしまして、今回はスタジオデスクについてお話してみたいと思います。 mookmook radio#29 http://sound-monogatari.mookmookradio.com/podcast/29/ スタジオデスクというのは、スタジオ設立初期の頃に憧れを持つものですが、最も投資先としては遅れをとるものでもあります。結構高くて機材を他に買える可能性があるのに、敢えてデスクに行こうとするのは、勇気が入ります。 散々悩み、世界中の情報を集め、自分のスタジオのサイズに合い、そしてインテリアとしても素敵なのはどれ・・・と1年間迷った挙句の解答は、ドイツのSessiondeskでした。なんか僕は、機材メーカーも含めてドイツと相性がいい・・・SPL,elysiaもドイツだし、好きになるメーカーは何故かドイツ。そして意気投合して、エンドサーにまでなってしまった・・・という感じです。 これが、今回導入したマスタリング・デスクです。この手のデスクは、普通に考えればメリットは山ほどあるわけでして、一番顕著なものとしては耳を大きく動かさなくても、各セクションの機材を調節できることかと思います。また、上手く配置すればスピーカーからの距離も保て、遮るものも少なくなるので、音に干渉しない機材配置が可能です。収納やカッコよさは、業務用途となると、必要最低限でもいいので、敢えて列挙するものではないかと思います。 むしろ僕が最も驚いたのは、デスク自体の音で

マスタリング・パッシブEQ SPL-Passeq について mookmook radio#28

ここ最近の仕事は、海外とアグレッシブにやり取りが出来、非常に充実しています。先週ハリウッドに納品した音源は、マーティン・メレニーという、ポール・マッカートニーのウィングスを手掛けるミキシングエンジニアと共作できました。彼がミキシング・僕がマスタリングという具合ですが、実は当初クライアントとは、僕がミキシング・マスタリング双方を行う話し合いになっていたのですが、僕が提出した参考音源がクライアントの感性と異なったようで、ミキシングはクビになりマスタリングのみという依頼になった経緯があります。まあそこは世界のハリウッド、少しでもスキががあれば幾らでもいる世界中の優秀なプロデューサーやエンジニアに取って代わられます。悔しくて2日間眠れませんでしたが、これも経験ということで、悔しさをバネに善しと捉えようと、今は気持ちを切り替えています。ちなみに、そんな悔しい思いをしてはいますが、マーティンとはすっかり仲良し。今回実力では押し負けてしまいましたが、プライベートでは言いっ子なし、力が物を言うので、これが欧米流という感じです。 「次のコンペでは、マーティンに絶対に負けないぞ」と、心を新たにしています。 (マーティンのミキシングは、流石に上手でしたが(笑)) さて、今回はマスタリングギアの中でも、かなりコアなパッシブEQについてお話してみました。僕が今現在使用しているパッシブEQは、SPL Passeq と IGS Rubber band ですが、双方ともに非常に主張の強い機材です。その中でも今回は、SPL Passeqにスポットを当てています。それでは、早速探って行きましょう。 サウンドディスカッション #28 http://sound-monogatari.mookmookradio.com/podcast/28/ ラジオだけでは伝わらない機材の外観です。導入事例は日本では殆ど聞いたことがありませんし、ヨーロッパでもそこまで積極的に導入という雰囲気はありません。しかし、使ってみた者だけが分かる、この素晴らしい質感。。。番組内でも述べたのですが、一度この機材をデモしたことがあるのですが、正直なところその機能というか全般的な思想を理解できていなく、敢え無く撃沈した記憶があります(笑)。分かっていないって怖いです・・・ここまで素晴らしい機材を、当時はスルーして

欧米の音と、機材選びについて mookmook radio#27

ここ最近、何処へ行っても『欧米の音は、どうやって作られるのか?どういう手法なのか?』というご質問を頂くので、今回はラジオで扱ってみました。 mookmook radio #27 http://sound-monogatari.mookmookradio.com/podcast/27/ 僕が受注させて頂いている、アメリカやヨーロッパから送られてくる音源は、何か特殊なことがされているかと聞かれれば、そうではないと思っています。極自然に収録されていて、それをどう光り輝かせるか?というのが僕に任せられている仕事だと思っているのですが、自分のイメージからすると、ワイド感と上から下までのレンジを広く採るということが必須となっている印象を受けます。そして、一つ一つの楽器が詳細に見えるように作り上げる・・・ただこれだけのことをしているように思えるのですが、それがどうも国内で作られている音とは異なるということで、やはり話に挙がるのだと思います。確かにワイドにサウンドを作ることも、上から下までのレンジを確保することも、捉え方によってはかなりチャレンジングな内容かもしれません。音楽の根底となる力はよく見えますし、こちら側の腕も試されるのは確実です。低音を出せば良いのではなく、緻密に計算されたBoost と Cut を使い分ける必要性があります。ただ強調しただけではダブついた低音になってしまい、纏まりがなく、印象としては音楽が前へ進まなくなるイメージを持ちます。中音も高音も同じで、ただPassive EQで持ち上げた音は今ひとつですし、Parametric EQにしてもM/Sも含めBoost とCutを上手く用いるべきです。 少し前後するのですが、そもそも欧米から受注する音に対しては、かなり強烈にEQを掛けます。かなり思い切った思想と独創性でチャレンジしないと、まずOKが出ません。「君に頼んだのは、スペシャルな音にして欲しかったからだ」というメールの文面が目に浮かびます(笑)。これは大学でも経験したのですが、自分の意見や独創性のないものに対しては、クラスも先生も非常に厳しい態度を取ります。無難ではダメで、必ず”その人に頼んだ意味”を求められます。この辺りの根底からして、多少なりとも違うのかな・・・と感じています。僕の場合は、クライアントの要望にもよりますが、クラシックでもかな

elysia X Pressor について mookmook radio #26

今回は、最近流行りのAPI500シリーズに対応している、elysia X Pressorについてです。elysiaはCEOのドミニクと仲が良く、来月にはドイツに行ってミーティングをしようと思っています。SPLも車で30分位のところにあり、双方ともにデュッセルドルフの空港からほど近いあたりということで、両社に伺う話し合いになっています。ハイエンドメーカー2社にエンドースをして頂ける喜びを噛み締めていると同時に、その昔は認められなくて大変な経験をしたことも思い出します。自分の目指していた、世界の舞台で競争できる環境は、負担は大きいですが正に夢見た舞台であると感じています。 今週の番組です。 http://sound-monogatari.mookmookradio.com/podcast/26/ 先週も使用させて頂いた写真ですが、今回のelysiaは左側2つセットの機材になります。番組内で、そのサウンドについては様々にお話させていただいているのですが、特徴的な部分としては Hi-Fiとパンチーが共存しているというところでしょうか。他にもかなり多彩な機能が付いていますので、大凡出来ないことはない機材ですし、ステレオ対応というところでのメリットを感じることも出来ます。僕の場合は、ステレオの特性を活かしてサブミックスに回すことが多いです。また今回のディスカッションでは、AMS NEVE8816を用いてM/Sモードを実演させていただいております。 真ん中のブルー・グレーの機材が、AMS NEVE8816です。僕はこれに8804をコネクトして、ダイレクトアウトが出来るように設定しています。 SSLをメインコンソールに使用しているのですが、NEVEの方が立体感溢れる音に聴こえる故に、シンプルな楽曲ほどNEVEを使用しています。外に持ち出すことも可能ですので、フィールドレコーディングでも同じくNEVEを中心としてシグナルパスを組むようにしています。またマイクプリアンプから、DAコンバーターに直というよりも、ボリューム調整で便利というだけでなく、音の輝きからして絶対にコンソールは噛ませるべきだと僕は思っています。このスタジオを作る時に、マイクプリアンプのチェックに行ったつもりが、マイクプリアンプの先に接続されていたコンソールの音に度肝を抜かれ

IGS Audio マイクプリアンプ mookmook radio #25

今回は音を入力する箇所として、マイクとともに最も重要な位置を占めるマイクプリアンプについてお話してみました。今回フィーチャーしたマイクプリアンプは、IGS Audioの 572 Red Strip です。API500シリーズにモジュール出来るマイクプリで、真空管を用いている機材はこの Red Strip くらいしか見かけないという、非常に珍しいものです(他に現存しているようでしたらスミマセン)。 サウンドディスカッション#25 http://sound-monogatari.mookmookradio.com/podcast/25/ 写真中央あたりの、赤い帯にメーターが配置されている機材が、Red Stripです。僕が所有しているプリアンプの中では、真空管らしく最も華やかな音がする傾向があり、ある意味SSLとは対象的な立場に居る感じです。 バッチリ高品質な真空管が入っています。 僕の中では、今のところ最もお気に入りの一つになっています。 特に声とギターが良いかな・・・と思っています。あとチェロなんかも似合いますね。ほとんどトークで網羅できているので、詳細についてはラジオをお聴きいただきたく思います。 Hiro's Mixing & Mastering /  http://www.hirotoshi-furuya.com/shop (ミキシング・マスタリング、こちらからご依頼ください。) Official Website /   http://www.hirotoshi-furuya. com (お仕事のご依頼や、機材のお問い合わせは、オフィシャルサイトよりお願いします。) Official Facebook Page /   https://www.facebook.com/ hirotoshifuruya.official/ Radio Personality『マエストロ古屋博敏のサウンド物語』/  http://mookmookradio.com/a0004/ (ご質問、ご相談などコメントから投稿下さい。番組内でお答えします。)

マスタリングイコライザー SPL PQ mookmook radio #24

今年の夏は気持ちの上下が激しい、思い出深い暑い夏となりました。バークリーを修了して卒業証書を受け取ったあたりから、SoundBetterへの登録、プレミアム・プロバイダーとしての審査、ハーバード大学を以前受験して合格していた内容がそのまま有効かどうかの確認(結果そのまま受講できることが判明)、そしてドイツの老舗オーディオメーカーSPLからのエンドースの決定と、これが1ヶ月のうちに全てやってきたので、精神的にはかなりこたえました(笑)。アメリカ・ドイツと毎日やり取りをして、また審査に次ぐ審査で疲れ切ってしまいましたが、全ての案件を粘り腰で通過することが出来ました(笑)。日本と違うのは、この粘り腰を受け入れてくれるところですね。。。国内で粘ってしまうと嫌われるのですが、欧米だと競争が激しいせいか、担当者がそのまま交渉に応じてくれることが殆どです。しかも、結構親身になってくれて、色々な提案もしてくれる上に説明も丁寧。。。世界から取り残されないように、日本も表向きの物腰の柔らかさではなく、真に親切なサービスを展開できれば良いと思うのですが。。。 さて、文化の差異については相性もあると思うので人それぞれですが、本題の機材についてです。SPL-PQ、今最も世界で先進性が強く、ホットな機材ではないでしょうか? サウンドディスカッション #24: http://sound-monogatari.mookmookradio.com/podcast/24/ 今やMaselecではなく、ManleyでもなくSontecでもない、SPL PQが King of Equalizer と欧米では大合唱の状態です。先進性を求めるマスタリングスタジオは、フリーのエンジニアも含めこのEQが導入されていることをステータスとしています。凡そ機材の構成を見れば、お互いどれ位のレベルに居るプロデューサー・エンジニアなのかは分かるので、仲間も凡そ同じくらいのレベルの人達で集まり合う傾向にあります。PQクラスのEQを持っている人になると、何もかもがハイクォリティという傾向があります。というのは、マスタリングをヨーロッパ人と会話する折には、必ず真っ先に「どのEQ使っている」という会話から始まります。コンプレッサーではなく、AD/DAコンバーターでもないんですね、EQで音作りを進めていく考え方

ミキシング・マスタリング AD/DA コンバーターについて mookmook radio #23

今回は、昨今のレコーディング・マスタリングで欠くことのできない、AD/DAコンバーターについてです。コンシューマ向けの製品としては、USB経由でオーディオインターフェイスと呼ばれる機種がありますが、業務用では PCIeカードで直接マザーボードにデジタル信号を出し入れしますし、アナログ⇒デジタル、デジタル⇒アナログのプロセッシングはまた別の機材を用意します。PCIeカードとAD/DAコンバーターのやり取りは、今のところMADIが最も進んでいる手法になるかと思います。 サウンドディスカッション #23 http://sound-monogatari.mookmookradio.com/podcast/23/ 今回僕が選んだAD/DAコンバーターは、SPL社のMadisonと呼ばれる機材です。日本での導入は余り聞いたことがありませんが、内部電圧を36vまで引き上げることでダイナミックレンジと静粛性を確保しています。これはSPLが得意としている120vに追随する新しいフィロソフィー感じること出来る機材ですが、それをデジタルプロセッサーに導入したことが革新的ではないかと思います。 そして、PCIeカードとして導入したMarian Audio Seraph M2。なんとこのカード、384kHzでREC出来る上、カード自体が32Bit Flotに対応しているという、地味ですがとんでもない機能を持っています。ちなみにMarianも、日本では殆ど知られていない無名状態ですが、ヨーロッパのマスタリングスタジオではよく見かけることが有ります。MarianにどんなAD/DAコンバーターを使うのかで、方向性がガラリと変化します。後ほど扱いますが、要はこうしたデジタルプロセッサーは、音色作りをこの段階では行わず、動作の安定性のみに注力していると言っても良いかもしれません。故にこの一連のシグナルチェインで驚いたのは、何と言っても動作の安定性です。というか、安定にも程があると言いたいほどで、SEQUOIA14を用いて10トラック以上有るオーバーダビングを192kHzで、演奏には全く問題がない程度のレーテンシーで乗り切ってしまいました。その上、PCのダウンは一回も起きずに、これがProTools Nativeだったら殆ど不可能なレコーディング環境です。恐るべき、Made

マスタリングコンプレッサー IGS Audio TUBECORE mookmook radio#22

更新が遅れてしまいましたが、mookmook radio #22 IGS Audio TUBECORE に言及してみたいと思います。番組内でもお話させて頂きましたが、IGS Auidoは僕が惚れ込んで日本総代理店を願い出た、ポーランドの新進気鋭メーカーです。世界中で発表される機材をウォッチしている身としては、「IGSは音色作りの上手さ」という面で強い魅力を感じたメーカーです。SSL NEVEなどの老舗は別として、新しく出てくるメーカーには強烈な思想が有るのですが、その中でIGSはショパンを生み出したポーランドらしく、レトロな見た目以上に、Hi-Fiになりすぎてしまう昨今のスタジオワークでの音色を、上手く真空管を用いてアナログサウンドならではの立体的な楽曲へ仕上げてくれます。 サウンドディスカッション http://sound-monogatari.mookmookradio.com/podcast/22/ 機材の外見は以上のような感じで、非常にミリタリー感溢れるような様相を呈しています。今月、来月あたりにマスタリングバージョンであるこの機材を発注予定ですが、ミキシングで用いる500シリーズは既に手元にある状況です。 500スロットに導入されている、一番左側のブラックの機材がTubecore500、その右側に One LA500をインストールしてあり、双方に真空管コンプレッサーです。ボーカルやギター、ベース、スネアなどに使用するとワームであったり立体的であったり、設定によって様々な表情を覗かせてくれます。 番組は、CEOである Igor が行っているデモンストレーションを元にして進行したのですが、見た目以上に意外なほど進んだ考え方を持ち併せています。現在のところ、500シリーズのみが手元にある状況なので、マスタリングバージョンは想像の範囲になってしまうのですが、まずM/Sモードが装備されています。現在のマスタリングでは必須の機能ですが、真空管コンプレッサーでは、M/Sモードを備えているものは余り見ることはありません。また、説明書によれば、指定の真空管を入れ替えることにより、コンプレッサーの掛かり具合と音色に変化を与えられるとのことで、こちらも含めて何とも魅力的な機材です。ゲルマニュームや真空管など、通す回路の素材を選べ

マスタリングリミッター、Bettermaker Limiter について mookmook radio #21

今回話題にさせて頂いたのが、Betermaker Limiter です。この機材は完全にマスタリングの最終段にかけることを前提として設計されていて、だからこそなのかもしれませんが、EQのように周波数帯をいじるのではなく、倍音構成を変化させることでカラレーションするという考え方も持ち合わせています。従来からのLimiterの役割を逸脱する、非常に多彩な能力を持ち合わせていますが、意外なほどに扱いやすく直感的に音作りが可能な存在です。今回も実際の音源を用いて、サウンドメイキングを行ってみました。 (以下のリンクから、番組ページへ入り再生できます) http://sound-monogatari.mookmookradio.com/podcast/21/ さて、最近は随分と説明もできるようになってきまして、補足事項は余りない状況かと思います。強いて言うのであれば、各セクションの説明かと思います。主に分けて、この機材には3種類の機能が含まれています。 1. Limiter いわゆる典型的な Limiter 機能なのですが、驚くべきはそのナチュラルな掛かり具合です。相当にキツイ Limitting を掛けても、歪むことなく美しく Clip してくれます。 上記の動画では、CEOのMarekと Studio DMIのLucaがデモンストレーションを行っていますが、どれほどの音圧を掛けることで、どれほどのリダクションなのかも冗談半分に行われています。ここまで凄い高機能なLimitting は、恐らくは他に存在しないでしょう。また、プラグインでは、この境地は決してあり得ませんね・・・ 2. Coloration 奇数・整数それぞれの倍音にカラーを付けられる機能です。EQでブーストをしたくはないが、もう少しあか抜けて欲しい時によく効く機能です。しかも細かくDrive量、総量、そして周波数帯を指定できます。even(整数倍) に若干癖があります。 3. Mater 様々なメーター類がデジタル表記されます。 直列で機材をつないでいるのであれば、外部メーターはいらないほど多機能なメーター表記が可能です。しかし、マスタリングコンソールなどを使用し、最終的なアウトプットが調整可能な場合には、コンソール側にメーターは

マスタリング バンドコンプレッサー Drawmer1973 mookmook radio #20

皆様こんにちは。mookmookラジオのサイトも新しくなり、ご機嫌に僕のレーベルから新リリースの音源制作も進みつつあり、とても意欲に湧いています。そして、ショパンの生まれ故郷である、ポーランドから発売される IGS AUDIO の日本代理店を獲得することも出来ました。この機材は、自分が使いたくて調べに調べていたのですが、CEOと知り合い『是非僕に任せて欲しい』と嘆願したところ、日本のマーケットを任せてくれました。近いうちに、IGS AUIDOの機材も扱っていきますが、今回は Drawmer1973に言及しています。 IGS Audio : http://www.igsaudio.com/ http://sound-monogatari.mookmookradio.com/podcast/20/ ↑ (今回から、ラジオの聞けるサイトのリンクをご紹介させて頂きます) 機材のイメージは、上段の写真の通り非常にブリティッシュ感溢れる雰囲気です(2機種有るうちの上側です)。Drawmerは日本に代理店が有るのですが、この機種は輸入されていません。なので、今回もイギリスから直接取り寄せました。輸入されていないのは、恐らくは日本のスタジオの中に、バンドコンプレッサーを余り好まない傾向があるかもしれないと思っていますし、そもそもこの手のコンプレッサーの使用方法を、適切に指導できる人も余り居ないのかもしれないとも感じています。番組中でも扱いましたが、確かにバンドコンプレッサーは基本的な哲学を指導されないと、理解が難しいところがあるかもしれませんが、一度使えてしまえばその音楽性と利便性から手放せなくなります。帯域ごとにスレッショルトは勿論、アタックタイムやリリースタイムを指定できるわけですから、音色作りは非常に幅広く扱うことが出来るようになります。僕の場合は、バークリーのマスタリングクラスで、12週間に渡り iZotope Ozone7 でその考え方を指導されました。当初はかなり難解だったのですが、今ではヘビーユーザーとなっています。そのバンドコンプレッサーは、Maselec、Tube Techからも出ていて、IGS Audioもリリースしています。凡そはこの4社が競い合っている雰囲気で、感覚として最も先進性が強いのは後発の IGS Audioかと思います。こ