更新が遅れてしまいましたが、mookmook radio #22 IGS Audio TUBECORE に言及してみたいと思います。番組内でもお話させて頂きましたが、IGS Auidoは僕が惚れ込んで日本総代理店を願い出た、ポーランドの新進気鋭メーカーです。世界中で発表される機材をウォッチしている身としては、「IGSは音色作りの上手さ」という面で強い魅力を感じたメーカーです。SSL NEVEなどの老舗は別として、新しく出てくるメーカーには強烈な思想が有るのですが、その中でIGSはショパンを生み出したポーランドらしく、レトロな見た目以上に、Hi-Fiになりすぎてしまう昨今のスタジオワークでの音色を、上手く真空管を用いてアナログサウンドならではの立体的な楽曲へ仕上げてくれます。
サウンドディスカッション
http://sound-monogatari.mookmookradio.com/podcast/22/
機材の外見は以上のような感じで、非常にミリタリー感溢れるような様相を呈しています。今月、来月あたりにマスタリングバージョンであるこの機材を発注予定ですが、ミキシングで用いる500シリーズは既に手元にある状況です。
500スロットに導入されている、一番左側のブラックの機材がTubecore500、その右側に One LA500をインストールしてあり、双方に真空管コンプレッサーです。ボーカルやギター、ベース、スネアなどに使用するとワームであったり立体的であったり、設定によって様々な表情を覗かせてくれます。
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500スロットに導入されている、一番左側のブラックの機材がTubecore500、その右側に One LA500をインストールしてあり、双方に真空管コンプレッサーです。ボーカルやギター、ベース、スネアなどに使用するとワームであったり立体的であったり、設定によって様々な表情を覗かせてくれます。
番組は、CEOである Igor が行っているデモンストレーションを元にして進行したのですが、見た目以上に意外なほど進んだ考え方を持ち併せています。現在のところ、500シリーズのみが手元にある状況なので、マスタリングバージョンは想像の範囲になってしまうのですが、まずM/Sモードが装備されています。現在のマスタリングでは必須の機能ですが、真空管コンプレッサーでは、M/Sモードを備えているものは余り見ることはありません。また、説明書によれば、指定の真空管を入れ替えることにより、コンプレッサーの掛かり具合と音色に変化を与えられるとのことで、こちらも含めて何とも魅力的な機材です。ゲルマニュームや真空管など、通す回路の素材を選べるという意味では、SPL Ironが全て機材の中に各素材をビルド・インさせ、オール・イン・ワンの機能として使用できる環境を整えていますが、真空管のみを交換することで音色の変更が可能というのは、また面白い機能だと感じています。交換がしやすいよう、機材の裏側に真空管がむき出しになっています。
500をいじってみた感じとしては、正に真空管と言うべきワームなサウンド感と、Attac Release 共に非常に分かりやすい音色の変化を感じられること、またIn PutとOut Put機能が付いており、説明書がないので使用感から想像する形になるのですが、In PutはThreshold を起点とした音作りを可能とする回路を通り、Out Putは単にGainを真空管によって上げることの出来る機能という感じです。機材の作りは非常によく、どちらかというと隣国ドイツに傾倒している感じです。そして音色そのものは、パワフルかつ繊細で、アナログ機材の醍醐味を味わえる機材と言えます。
Hiro's Mixing & Mastering / http://www.hirotoshi-furuya.com/shop
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Radio Personality『マエストロ古屋博敏のサウンド物語』/ http://mookmookradio.com/a0004/
(ご質問、ご相談などコメントから投稿下さい。番組内でお答えします。)
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