公開から大分遅れてしまいましたが、ブログの更新も行いたいと思います。
#18から収録方法が変わりまして、スタジオとディレクターさんをオンラインで繋ぎ情報を共有し、収録を行うようになりました。最近の海外レコーディングも同じような方式を取ることが有るのですが、例えばイギリスのスタジオとうちのスタジオを繋いで、セッションを聴きながら意見を出していき楽曲を完成させるなどということもあります。わざわざ海外渡航をしなくても、これで十分なことも多々あります。その変形版として、「ラジオも出来るんじゃない?」ということでやってみたら、これが結構大当たりで、ノリノリでマニアック感漂うお話になりました。
さて今回の番組内で、僕が友人のSjefが撮影している動画内で 、「ああ、いいなぁ~~~」と絶賛している機材が、IGS AudioのRuberband 500という機種です。
兎に角、動画を見ていて素晴らしかったので、既にうちのスタジオにあるんですが(笑)。。。真ん中の青い機種で、凄くしなやかで昨今の機材だとHi-Fiになりすぎてしまうサウンド感を、アナログ機材らしく上手く纏め上げてくれます。落ち着いた、ステキ~な音へと生まれ変わらせてくれるので、今のところは、SSL XL-DESKのMaster Comp Functionにインサートしています。本当はSSLのBus Compがそこに居るんじゃないの?とご質問を頂きそうですが、ミキシングからそのままダイレクトにマスタリングセクションに入り、それはもう拘りに拘ったマスタリング・ギアたちが待っていますので、ここでBus Compを掛ける必要性がないんですね。ミックス段階で目指すのは、VUが7掛けくらいで振れる程度のダイナミックレンジが大きく確保された音源です。このセクションでバウンスもしませんし、M/S処理も基本的にはしません。マスタリングで劇的に音圧が上がるので、敢えてミキシングでトリッキーなことをしないほうが得策だというのが、今のところの僕の結論です。ハードギアだと、デジタルでは考えられないほどに自由度が高く、マキマイザーなどのプラグインで嵩上げされた音圧とは異なり、圧倒的な迫力と奥行きが確保された音源に仕上がります。その一段手前にインサートするのであれば、拘ったEQだろうということで、今はRuberband500を使っています。また、ミキシング音源を受取り、5dB以上も音量を下げてマスタリングするという手法は使われますが、そもそもの音量幅を確保しておけば、マスタリング段に入っても音量を故意的に絞る不自然さもないかな・・・という感じもします。このChainで最近ストリングス中心で構成される、クラシック系の現代音楽をマスタリングしましたが、本当にシルキーな仕上がりを見せていました。IGS Audio - Ruberband500は、低音の要素がもう少し欲しいときや、高域のしなりが欲しい時、また音源そのものに「静けさ」を求めるときには、打ってつけのソリューションだと思います。この「静けさ」というのは、機材がジェントルな音で効きが弱いということではなく、まとまり感のない音源に強味を発揮するという意味で、効きはかなり強烈です。
さて、ここまで愛してしまったIGS Audioなのですが、なんと僕が日本の代理店として輸入を行うことになりました。IGS AudioのCEOに連絡し、「あなたの機材は素晴らしい。これまで商社経験は沢山あるから、是非僕に任せてもらえないか?」と連絡したところ、2つ返事でOKを貰えました。
今後、"Hiro's Mixing and Mastering Studio"(Hiroは海外で通っている、僕の呼び名です)で扱っていくこととなります。また新たな展開につきましては、追ってご報告させて頂きます。
Official Website / http://www.hirotoshi-furuya.com
(お仕事のご依頼や、機材のお問い合わせは、オフィシャルサイトよりお願いします。)
Official Facebook Page / https://www.facebook.com/hirotoshifuruya.official/
Radio Personality『マエストロ古屋博敏のサウンド物語』/ http://mookmookradio.com/a0004/
(ご質問、ご相談などコメントから投稿下さい。番組内でお答えします。)
#18から収録方法が変わりまして、スタジオとディレクターさんをオンラインで繋ぎ情報を共有し、収録を行うようになりました。最近の海外レコーディングも同じような方式を取ることが有るのですが、例えばイギリスのスタジオとうちのスタジオを繋いで、セッションを聴きながら意見を出していき楽曲を完成させるなどということもあります。わざわざ海外渡航をしなくても、これで十分なことも多々あります。その変形版として、「ラジオも出来るんじゃない?」ということでやってみたら、これが結構大当たりで、ノリノリでマニアック感漂うお話になりました。
さて今回の番組内で、僕が友人のSjefが撮影している動画内で 、「ああ、いいなぁ~~~」と絶賛している機材が、IGS AudioのRuberband 500という機種です。
兎に角、動画を見ていて素晴らしかったので、既にうちのスタジオにあるんですが(笑)。。。真ん中の青い機種で、凄くしなやかで昨今の機材だとHi-Fiになりすぎてしまうサウンド感を、アナログ機材らしく上手く纏め上げてくれます。落ち着いた、ステキ~な音へと生まれ変わらせてくれるので、今のところは、SSL XL-DESKのMaster Comp Functionにインサートしています。本当はSSLのBus Compがそこに居るんじゃないの?とご質問を頂きそうですが、ミキシングからそのままダイレクトにマスタリングセクションに入り、それはもう拘りに拘ったマスタリング・ギアたちが待っていますので、ここでBus Compを掛ける必要性がないんですね。ミックス段階で目指すのは、VUが7掛けくらいで振れる程度のダイナミックレンジが大きく確保された音源です。このセクションでバウンスもしませんし、M/S処理も基本的にはしません。マスタリングで劇的に音圧が上がるので、敢えてミキシングでトリッキーなことをしないほうが得策だというのが、今のところの僕の結論です。ハードギアだと、デジタルでは考えられないほどに自由度が高く、マキマイザーなどのプラグインで嵩上げされた音圧とは異なり、圧倒的な迫力と奥行きが確保された音源に仕上がります。その一段手前にインサートするのであれば、拘ったEQだろうということで、今はRuberband500を使っています。また、ミキシング音源を受取り、5dB以上も音量を下げてマスタリングするという手法は使われますが、そもそもの音量幅を確保しておけば、マスタリング段に入っても音量を故意的に絞る不自然さもないかな・・・という感じもします。このChainで最近ストリングス中心で構成される、クラシック系の現代音楽をマスタリングしましたが、本当にシルキーな仕上がりを見せていました。IGS Audio - Ruberband500は、低音の要素がもう少し欲しいときや、高域のしなりが欲しい時、また音源そのものに「静けさ」を求めるときには、打ってつけのソリューションだと思います。この「静けさ」というのは、機材がジェントルな音で効きが弱いということではなく、まとまり感のない音源に強味を発揮するという意味で、効きはかなり強烈です。
さて、ここまで愛してしまったIGS Audioなのですが、なんと僕が日本の代理店として輸入を行うことになりました。IGS AudioのCEOに連絡し、「あなたの機材は素晴らしい。これまで商社経験は沢山あるから、是非僕に任せてもらえないか?」と連絡したところ、2つ返事でOKを貰えました。
今後、"Hiro's Mixing and Mastering Studio"(Hiroは海外で通っている、僕の呼び名です)で扱っていくこととなります。また新たな展開につきましては、追ってご報告させて頂きます。
(お仕事のご依頼や、機材のお問い合わせは、オフィシャルサイトよりお願いします。)
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Radio Personality『マエストロ古屋博敏のサウンド物語』/ http://mookmookradio.com/a0004/
(ご質問、ご相談などコメントから投稿下さい。番組内でお答えします。)
IGSは良いパーツを使ってますね、自作LA2Aに使ったT4Bユニットの音が良かったのを覚えています。
返信削除ご返信遅れまして、申し訳ありませんでした。はい、そのパーツアッセンブリの良さと共に、IGS独特のノーブルな音というものは、他では今の所得られないものがあると感じております。
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