昨年の11月に投稿してから、1年弱が経過しました。こちらのブログは、スタジオワークの思い出として、とっておくかな・・・と思っていましたが、随分とお問い合わせを頂戴いたしまして、更新を継続しようと思いました。
さて、この10ヶ月間、波はありましたが情熱を保って行く上で、素晴らしい仕事や出会いをたくさん経験しました。今ではヨーロッパを中心に、本国公式エンドースメント契約は8社にも上り、機材がバッティングしてしまうような場合でも、快くプレゼンテーションを頂戴しています。
そんな中、どの仕事も大切ですが、印象深かったものとしては、今年5月にドイツのDie Denkazと始まったパートナーシップです。彼らと初の仕事で、いきなりヨーロッパチャート7位を獲得しました。
様々なメディアでミュージックビデオが配信され、再生回数300万回と言われています。Spotifyでは、あっという間にチャートインしてしまい、市場規模の大きさに驚かされました。
そしてそして、彼らが担当したドイツ・ワールドカップの公式ソングにも参加させてもらい、特別バージョンとしてテレビ局が日本選手をフューチャーした映像も公開してくれました。
こんなアグレッシブな2018上半期を過ごすことができました。
今年度中に、ヨーロッパでアワードを取る目標を立てていましたが、早速にノミネートされた楽曲を担当できたことは、大きな喜びです。
これらの楽曲で活躍している機材も、少し紹介してみたいと思います。どれも日本には入ってきておらず、メーカーから直接のエンドースメント、及びヨーロッパの代理店を経由して入手しています。ではまずEQから。
下段左側が Custom Audio Germany、右側がSPL PQです。この辺りをメインに、各パートを攻めていく感じでしょうか。
API500シリーズの機材ですが、味付けによく用いています。M/Sのステレオイメージに便利なelysia-Karactor、トランジェントデザインに強力な音色づくりを可能とするelysia-nvelope、そしてここぞというときにインパクトを与えてくれるRoger Shultのフィルターです。
あとはコンプレッサーやリミッターも勿論用いていますが、「音色づくり」という部分では、この辺りが活躍します。あとは、バンドコンプレッサーかな。。。
プラグインでの音作りを議論されることは多々ありますが、僕はほとんどプラグインを用いていません。むしろなるべく避けるようにしています。最も無駄がなく便利なプラグインですが、3Dの音が2次元化してしまい、少し噛ませるだけでもまっ平らな音になるので、兎に角好みではありません。
特にヨーロッパの人々は、根底にクラシック音楽からくる音の感性を持ち合わせているので、少しの変化も感じ取ります。例えば、チューブコンプレッサーをボーカルに少し掛けただけでも、
「The vocal sounding is too warm. You have to change making sound processing」
と言われ、楽曲に合っていないと主張されたこともあります。
この辺りは、さすがだと思えることが多々ありますから、独立したトラックにでさえ感じ取られてしまうものを、マスターに2Dの要因となるものは最も避けたいところです。
また欧米のアーティストたちは、ミキシングもマスタリングも相当なレベルで仕上げてくるので、こちら側がギャランティをとって仕事を行う場合、相当に高いレベルを求められます。
色々とうんちくを書いてみましたが、欧米と日本では作る音が全く別物なので、どの辺りのプロセスを重要視するかは、個々の価値観になります。
最近スタジオやオーディオのコンサルティングもよく行いますので、ご相談などありましたら申し付けてください。
さて、この10ヶ月間、波はありましたが情熱を保って行く上で、素晴らしい仕事や出会いをたくさん経験しました。今ではヨーロッパを中心に、本国公式エンドースメント契約は8社にも上り、機材がバッティングしてしまうような場合でも、快くプレゼンテーションを頂戴しています。
そんな中、どの仕事も大切ですが、印象深かったものとしては、今年5月にドイツのDie Denkazと始まったパートナーシップです。彼らと初の仕事で、いきなりヨーロッパチャート7位を獲得しました。
様々なメディアでミュージックビデオが配信され、再生回数300万回と言われています。Spotifyでは、あっという間にチャートインしてしまい、市場規模の大きさに驚かされました。
そしてそして、彼らが担当したドイツ・ワールドカップの公式ソングにも参加させてもらい、特別バージョンとしてテレビ局が日本選手をフューチャーした映像も公開してくれました。
こんなアグレッシブな2018上半期を過ごすことができました。
今年度中に、ヨーロッパでアワードを取る目標を立てていましたが、早速にノミネートされた楽曲を担当できたことは、大きな喜びです。
これらの楽曲で活躍している機材も、少し紹介してみたいと思います。どれも日本には入ってきておらず、メーカーから直接のエンドースメント、及びヨーロッパの代理店を経由して入手しています。ではまずEQから。
下段左側が Custom Audio Germany、右側がSPL PQです。この辺りをメインに、各パートを攻めていく感じでしょうか。
API500シリーズの機材ですが、味付けによく用いています。M/Sのステレオイメージに便利なelysia-Karactor、トランジェントデザインに強力な音色づくりを可能とするelysia-nvelope、そしてここぞというときにインパクトを与えてくれるRoger Shultのフィルターです。
あとはコンプレッサーやリミッターも勿論用いていますが、「音色づくり」という部分では、この辺りが活躍します。あとは、バンドコンプレッサーかな。。。
プラグインでの音作りを議論されることは多々ありますが、僕はほとんどプラグインを用いていません。むしろなるべく避けるようにしています。最も無駄がなく便利なプラグインですが、3Dの音が2次元化してしまい、少し噛ませるだけでもまっ平らな音になるので、兎に角好みではありません。
特にヨーロッパの人々は、根底にクラシック音楽からくる音の感性を持ち合わせているので、少しの変化も感じ取ります。例えば、チューブコンプレッサーをボーカルに少し掛けただけでも、
「The vocal sounding is too warm. You have to change making sound processing」
と言われ、楽曲に合っていないと主張されたこともあります。
この辺りは、さすがだと思えることが多々ありますから、独立したトラックにでさえ感じ取られてしまうものを、マスターに2Dの要因となるものは最も避けたいところです。
また欧米のアーティストたちは、ミキシングもマスタリングも相当なレベルで仕上げてくるので、こちら側がギャランティをとって仕事を行う場合、相当に高いレベルを求められます。
色々とうんちくを書いてみましたが、欧米と日本では作る音が全く別物なので、どの辺りのプロセスを重要視するかは、個々の価値観になります。
最近スタジオやオーディオのコンサルティングもよく行いますので、ご相談などありましたら申し付けてください。
Hiro's Mixing & Mastering / http://www.hirotoshi-furuya.com/shop
(ミキシング・マスタリング、こちらからご依頼ください。)
Official Facebook Page / https://www.facebook.com/hiros.mixing.and.mastering/
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