今年の夏は気持ちの上下が激しい、思い出深い暑い夏となりました。バークリーを修了して卒業証書を受け取ったあたりから、SoundBetterへの登録、プレミアム・プロバイダーとしての審査、ハーバード大学を以前受験して合格していた内容がそのまま有効かどうかの確認(結果そのまま受講できることが判明)、そしてドイツの老舗オーディオメーカーSPLからのエンドースの決定と、これが1ヶ月のうちに全てやってきたので、精神的にはかなりこたえました(笑)。アメリカ・ドイツと毎日やり取りをして、また審査に次ぐ審査で疲れ切ってしまいましたが、全ての案件を粘り腰で通過することが出来ました(笑)。日本と違うのは、この粘り腰を受け入れてくれるところですね。。。国内で粘ってしまうと嫌われるのですが、欧米だと競争が激しいせいか、担当者がそのまま交渉に応じてくれることが殆どです。しかも、結構親身になってくれて、色々な提案もしてくれる上に説明も丁寧。。。世界から取り残されないように、日本も表向きの物腰の柔らかさではなく、真に親切なサービスを展開できれば良いと思うのですが。。。 さて、文化の差異については相性もあると思うので人それぞれですが、本題の機材についてです。SPL-PQ、今最も世界で先進性が強く、ホットな機材ではないでしょうか? サウンドディスカッション #24: http://sound-monogatari.mookmookradio.com/podcast/24/ 今やMaselecではなく、ManleyでもなくSontecでもない、SPL PQが King of Equalizer と欧米では大合唱の状態です。先進性を求めるマスタリングスタジオは、フリーのエンジニアも含めこのEQが導入されていることをステータスとしています。凡そ機材の構成を見れば、お互いどれ位のレベルに居るプロデューサー・エンジニアなのかは分かるので、仲間も凡そ同じくらいのレベルの人達で集まり合う傾向にあります。PQクラスのEQを持っている人になると、何もかもがハイクォリティという傾向があります。というのは、マスタリングをヨーロッパ人と会話する折には、必ず真っ先に「どのEQ使っている」という会話から始まります。コンプレッサーではなく、AD/DAコンバーターでもないんですね、EQで音作りを進めていく考え方
SPL、elysia、MAGIX、Kii Audio、IGS Audioなど、15社の国際公式エンドーサーを務める古屋博敏が、機材の紹介や楽曲制作におけるコツなど、世界の舞台で戦ってきたノウハウを皆様に公開しています。