スキップしてメイン コンテンツに移動

投稿

9月, 2018の投稿を表示しています

日本で230vの運用について

電源において200vは簡単に引くことのできる国内ですが、ヨーロッパ製が大多数を占めるスタジオ機材においては230vがメインのため、電圧が足りない状況に陥ります。故に200vを減圧して115vで使用するケースが殆どと言え、この200vをなんとかして230vで運用してみたいと思った方は多いはずです。 もっとも僕もその一人で、アメリカで聴くサウンドとヨーロッパで聴くサウンドの違いというものは、双方の国に行くたびに感じていたことでした。勿論考え方が根本的に異なる両者ですので、違いが出て当然なのですが、機材の違いでもなく録られる音質の違いでもなく、何か本当に根っこの部分でヨーロッパとアメリカの違いというものを感じていました。僕も手っ取り早いので、115vは直ぐ様導入して100vとは異なる音質を手に入れることはできていました。 ここで電源やケーブル、タップ類の話になる前提として、絶対的に根本的な考え方が根底で出来ていること、そして自らの耳を常に疑われる、非常にレベルの高いクライアントたちから、ガンガンにクレームを言われながら鍛え上げられている柔軟な感性を持ち合わせていること、そして世界中の新曲に触れる機会に恵まれていることが絶対条件になります。自で 『 自分の作る音ならば間違いない、俺の価値観は絶対だ』 と思ったり考えているのであれば、その人は決して上に突き抜けることはありません。その考え方で、どうにかなってしまうクライアントしか仕事を受けられないからです。最高レベルに行き着くこともなく、成長はそこで止まります。適正な報酬、最高レベルでの感性と技術を売り込めば、それなりに自らの感性にも技術にも自信のあるクライアントからオファーを貰うことになります。そしてガチンコで意見を出し合いながら音を構築していくわけで、その場では必ず意見の衝突が起きます。その衝突を糧としながら、自らの感性や視野を育てていくことになり、そうしたクライアントと年に10人も出逢えばかなり揉まれます。自らの価値観など無に等しいくらいに否定され、揉みに揉まれて最後に残った価値観こそが自らのものとして最終的に残ることになるでしょう。また痛いのは、海外からのオーダーで、言語が全くわからない曲があったりします。例えばドイツ語やイタリア語、スロバキア語やウルド語(インド・パキスタン周辺の公用語・・・なのかな)が用いら

Bettermaker Mastering EQ

このブログは、一体どなたにご覧頂くのだろうか・・・と考えておりましたが、以外にこちらからお問い合わせなどを頂くようになり、僕の文面でも喜んで頂けるならばと再度思いを新たにしました。 さて、今回はエンドース元であるポーランドのBettermaker Mastering EQを扱ってみたいと思います。まだ届いていないので、希望的観測も含めながらのレビューとなります。 既にエンドースメント契約も8社に上り、日々新しい情報やアップデートに目を白黒させています。日本で想像されている以上に、世界の進歩というものは物凄いスピードで動いています。日本は大凡僕の感覚からすると3世代以上出遅れていて、機材の真新しさという以上に、音に対しての考え方そのものがついていけてないように思えます。そしてその最先端と定義できるであろうBettermakerの存在は、僕にとっても非常に大きな意味を持ち合わせています。 上の映像はCEOのMarekがニューリリースのMastering EQについて、説明を行っている映像ですが、この機材、最新鋭らしく美味しいところを全部持ち合わせているようなEQです。Pultec EQ と4バンドのパラメトリックが同居していることもそうですが、その上M/Sモードも持ち合わせており、いわばてんこ盛りの機能を持ち合わせています。その上、M/Sモードの切替があること自体珍しいのに、映像から見受けられる内容として、バンドや機能ごとにM/Sを切り替えられるとのことで、これは願ってもない機能でした。 こうした発想が物凄く、その上磨き抜かれたHi-Fiサウンドですから、最新の音を扱う機会が多いのであれば、その魅力というものを存分に感じ取れるはずです。 それでは最新の音とはどういうものなのか?その定義とは?という問いが聴こえてきそうです。僕の場合は、レコーディングはクラシックが主流で、時々ジャズも担当する言わばアコースティック楽器を得意としています。しかし、ミキシング&マスタリングになると、世界各国からの受注ということになるので、クラシックからハードロックまでジャンルを問わず担当します。その中で今年は嬉しいことに、ドイツのラップ・ヒップホップグループを担当し、ヨーロッパチャート7位、アワードにもノミネートにもされています。 そんな環境の中で最先端を最も早く感じ取るの