ここ最近スタジオに詰めていることが多く、制作現場で様々に機材のアップグレードも含めて新体験をします。ここ数年ずっと疑問に思っていた、オーディオインターフェイスの性能。プロ機材もUSBが主流になっていますが、トラック数や外部ボード機材の増加(バス数の増加)、そして高性能プラグインが50個くらいとなると、2年経過するか否かのCOREi7CPUがパンパンでProToolsが動かなくなります。動いてもバッファサイズを大きく設定しなければならなく、レイテンシーが酷すぎて話にならない・・・声や楽器録りの返し、オートメーションがこれではどうにもならない。。。 やはりPCI Expressのインターフェイスだよな・・・と考えていた所、お気にい入りのRME社のPCIeインターフェイスを発見。ただ、国内のスタジオでは若干マイナーで、Pro Tools HDXに手を出すか否か・・・と考慮の末、デモ機をお借りして、目から鱗とは正にこの事!!! 見事にDSPパワーでCPUに負担はかからず、多くのトラックとプラグインを挿してなんとバッファイサイズは64(通常USBならば512)。レイテンシー0は勿論、ただでさえクリアなRMEのサウンドに、更にパンチが加わった雰囲気です。大手スタジオで聴く、ProToolsサウンドと共に、RMEが得意とするクリアな楽音が盛り込まれたような音がしています。 これまでに、大手スタジオとホームスタジオでは、あまりに大きな隔たりを感じており、Genelecの1030やRME UFXを数台導入するなど、なるべくその差異を減らすよう努力してきましたが、如何にせよProToolsをDSPで動かすHDXには、出音や性能面で叶わないと感じていました。結果、最近ではHDXを導入する動きも出ていましたが、僕の場合アコースティック楽器を中心にレコーディングする手前、RMEが圧倒的に相性が良いと思っていました。 そして真の意味でソリューションとなりえるか否かをかけて、RayDATを借りてみましたが、ここまで大ホームランをかっ飛ばしてくれた機材は近年なかったかもしれません。それくらいに素晴らしい出来です。UFX2台をADコンバーターとして使用し、RayDATをオーディオインターフェイスとして使用する。DSPならではの安定感といい音質といい、ここ数年間探し求めていたもの
SPL、elysia、MAGIX、Kii Audio、IGS Audioなど、15社の国際公式エンドーサーを務める古屋博敏が、機材の紹介や楽曲制作におけるコツなど、世界の舞台で戦ってきたノウハウを皆様に公開しています。